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ゲーム好きの浪人日記

勉強サボりの記録

映画7日連続視聴①

本当は7日連続じゃないんだけどね。

映画7本借りた。せっかくなので感想を書く。

借りたのは「映画 名作」と検索した先から。

 

初めの映画はこちら。

 

 フランスで大人気となった映画らしい。

健康で貧乏な黒人と障害持ちの裕福な白人の話らしい。人種差別とかってどうなのかなって思い視聴。

以下ネタバレあり。

 

 

 

 

単刀直入に言って面白かった。妄想含むので注意。

 

フィリップについて。

おそらく彼は、作中で優秀になるように育てられたといっていたように、今まで高貴で計算高く生きてきたのだと思う。だから、友人といってもビジネスの話だとか、あの絵は素晴らしいとか、我々一般庶民の友人とはかけ離れた存在だ。多分、これまでの人生は全て自分でやれば成し遂げられたのだと思う。

 

そこで下半身不随だ。フィリップは、誰かの助けなしでは生きていけなくなる。介護士を雇うもみんな仕事がつらく、やめていく。

そんなある日ドリスがやってくる。肌の色が違い、頭が悪く、採用してほしくなく、健康である。自分とは真反対の人間に「興味が湧いた」のではないだろうか。

 

例えば自分は素晴らしいと思っている絵。ドリスはラクガキだ、ならば俺にも余裕だと言う。

そこで彼は適当に「ロンドン等で個展を開いてる将来有望な絵」と言ってみると、なんと認められるではないか。貧乏人と裕福人、果たしてどっちがバカにする側なのか。

 

彼は今まで付き合ってきた人間とは大きく違う。思ったことはすぐ口に出すし、マナーなんてないし、そして自分を障害者だからといってそう扱わない。冗談で動けないからとかいうものの、性癖やら人生やら隠し事なしですべてペラペラ話し合う。

そんな友人は今までいなかった、これは断言していいはずだ。

逆もまた然り。

絵なんて興味なかったが、あのラクガキ以降自分でもできるのではないかと自信が湧いてくる。初めはフィリップに就職活動をしたらどうだと言われていたのに。駐車場の前だと勝手に怒るようにもなったし、解雇された後に自発的に就職しようとした。

そんな友人は、今までいなかった。

彼らは互いに馬鹿にし、笑いあい、友情を築いた。

 

 

しかし、ドリスは唯一隠し事をしていた。イースターエッグ(でいいのかな)がなくなった原因は自分じゃないと。

書いて気づいたが、フィリップも隠し事をしていた。恋心を寄せる彼女である。ドリスに聞かれれば答えていたフィリップの唯一の隠し事関連であろう。

彼は聞かれればほかの人には言えないであろう性癖やらなんやら暴露していたが、それでも彼女のことは聞かれたくなかった。ドリスがこっちの写真がいいと言っていたのを黙って取り替えたり、帽子を外したり。

 

逆に、ドリスは外野から口を出しつつ、フィリップから色々なことを感じていたのではないだろうか。この作品には色々な対比があるが、妹のメールに返信をしなかったのもそのうちの一つであろう。

弟が転がり込んできたときに、一緒に家まで帰り、黙って母親を手伝うのはフィリップの熱愛のおかげではないだろうか。ここまで会ったこともない人を愛せるのかと、感銘を受けたのである。最初いずれ俺の女になると豪語しておきながら、(性癖は置いといて)最後にはあっけなく諦めるのもその一部とも言える。

 

つまり、文通というたった一つの出来事がここまで彼らを変えたのである。無意識のうちに、互いに互いを補完しあった。

 

 

タイトルが「最強のふたり」なのもそういった意図があるのではないだろうか。原題は「Intouchables」、触れることができない。ドリスとフィリップは二人で全てを、凹凸のあるパズルのピースのように、埋めあっている。まさにタイトル通りではないか。